活動報告 読書報告会:テーマ「『他者』との出会い」

11/22(水)に開かれた会合についての報告です。今回の会合では,すがの氏による「『他者』との出会い」をテーマとした読書報告会を行いました。

取り上げられた書は,『オレもサッカー「海外組」になるんだ!!』(吉崎エイジーニョ著,PARCO出版,2007)及び『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎著,光文社新書,2017)です。両書ともに筆者が海外へ単身飛び込んで新たな挑戦をしたことを自伝的に記したもので,言語の壁や文化差などがありながらもその地で新しい知見を得るといった書であるとのことでした。

『オレもサッカー「海外組」になるんだ!!』は,スポーツライターであった筆者がドイツでプレイヤーとして渡るという内容。ドイツではアマチュアスポーツも熱く,サッカーのリーグなどは11部まであるそうです。見学に来てくださっていたフランスからの留学生からは,ヨーロッパでのサッカー熱のすごさについても聞くことができました。

『バッタを倒しにアフリカへ』は,昆虫学のポスドクである筆者がバッタの研究のため,その被害が大きいモーリタニアの研究所にわたるというもの。筆者は学術研究をおもしろく一般に伝えるということに力を注いでいる方で,本書表紙の「バッタに扮装した筆者」は特徴的です。

本例会では,これらの内容を踏まえて以下のような論点について会員同士で意見交換を行いました。

・文学や読書における「対話」とは何か?

・文化差を超えた「共通言語」は存在しうるか?スポーツや音楽はそれにあたるか?

・経験知と形式知との関係とは?体験したことでなければ文章創作は不可能なのか?

etc.

 

各会員から様々な意見がなされましたが,私が特に印象に残っているのは,「インターネットの普及で,経験せずともさまざまな情報を得ることができ,実際に経験するのとの差が縮まっている」「しかし,専門的なコミュニティを扱う文芸制作ではそれでも不十分なこともあり,実際の経験者が読むと違和感を覚えることもある」といったものです。現在はインターネットの発達によって,知りたいことはおおかた検索さえすれば調べられてしまうようになりましたが,それでもやはり現実で体験したことというのはそれで代替できないほどの情報量を伴っているので現実の体験というのは大事なのではないのでしょうか。

今回の活動ではエッセイを取り上げながらも,文芸創作に役立つような内容となりました。新刊をチェックし多くの新書を読んでいるというすがの氏らしい報告でした。今後も活動の幅を広げ,よりいろいろな角度から創作にアプローチしていきたいものです。

次回の会合では,文学理論をテーマとし玉置氏が担当する予定です。会合のテーマや内容には各担当者の特色が出ており,実にツバサらしい活動となってゆくのではないでしょうか。

参考:すがの報告レジュメ(11.22)

文責:div0

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ツバサは、札幌の大学生を中心としたゆるーい文学サークルです。 お勧めの本を紹介したり、感想を言い合ったり、小説やエッセイ、評論、レビューなどの執筆をしたりしています。 小説以外にも、映画やアニメ、演劇、ミュージカルなどお芝居系も扱います。 御用の方はどうぞお気軽に tsubasaxsapporo@gmail.com までお願いします。
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