我々ツバサの会員であるすがの氏渾身のエッセイ集が、先日Amazonから発売されました。合評や一部コメントに携わった身としては、こうして一般販売されるのはやはりうれしいものです。
わたしは、ことばが好きだ。話すことも、聞くことも。読むことも、書くことも。そのようなことばへの愛を、あるいは愛憎を奮闘しながら結晶化させたのが、ここに収められた拙文の数々である。
個人的なことを書きすぎている、と評されたことがある。その通りだと思う。しかし現実は、すべて個別具体的な断片からできている。現実のごくごく一部としてのわたしの体験の表現に、しばし付き合ってもらえればうれしい。
——「まえがき」より
まえがきにあるように、このエッセイ集はすがの氏の個別具体的な体験に根差したものです。ですが、そこには独りよがりな暴論などみられず、寧ろ他者である我々の個別具体性を共振させるようなやさしさに満ちています。それでいて決して没個性的なわけではなく、氏の個性が確かに囁きかけているのが感じられるのです。
…そんな私のひどく感覚的な感想なんて置いておいて、まずは読んでみてほしいのです。
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春日井